朝茶(二)

朝茶の膳

表千家茶道十二か月』 千宗左著 によると

「夏の茶は早朝の冷気のなかで催される。

茶の前に、かるく一汁ニ菜の膳をすすめる。

生の魚は使わず、一献の酒の前に香の物を出しておく。

膳には杉の膳箸、鉢に白竹両細という箸が添えられる。」

とある。

(今回の朝茶の内容)

鉢 香の物 たくあん2種 きゅうり2種 はつか大根 

膳 飯

  汁  いんげんの天麩羅のみそ汁

  向付 海老 おくら 寒天寄せ

煮物    ごま豆腐と三色素麺 ぶなしめじ

八寸    牡蠣 秋田産いんげん豆

強肴    なす ししとう にんじん 揚げだし

吸物    生姜 松の実

 

どれも美味しかったが、暗い中で食した為、味覚が問われました!

わたしはみそ汁の中のいんげんがわからなかったし、

煮物のぶなしめじをあっさりとした貝だと思われた方もいて、

ふだんの食事で味覚でなく視覚で食べている部分の大きいことに驚かされました。

ふだんの懐石よりはあっさり、というものの日常の朝ごはんの5倍ぐらいは食べた気がします。

少し残念だったのは煮物と向付がおそらく色鮮やかな一品だったと思うのですが暗くて見えなかったことですね。

そうそう、上記には書いてませんが、八寸 強肴はお酒とともにいただきます。

それも盃についでもらったりついであげたり、現代の日本では盃でお酒を飲むことはまずないことですね。今回はお手製の梅酒をいただきました、といいたいところですが、残念ながらわたしはドライバーなので飲酒は遠慮してついでもらうまねだけでした笑。

 

では本日はここまでにいたしましょうか。

おやすみなさい。